最近読んだ絵本たち②
最近読んだ絵本たち。
まよなかのだいどころ/モーリス・センダック
モーリス・センダックワールド第二弾。
こちらも「かいじゅうたちのいるところ」同様、男の子が非日常の世界(=夜の台所)で好き放題した後、再び日常に帰っていくお話です。
「かいじゅうたちのいるところ」の発行は1975年、「まよなかのだいどころ」は1982年に発行されています。
「まよなかのだいどころ」が「かいじゅうたちのいるところ」を意識して描かれているのは間違いないでしょう。
なぜなら、ストーリー展開が非常によく似ており共通点を感じさせます。
ただ、絵のタッチは全く似ていません。
「まよなかのだいどころ」は、漫画のような絵で、非常にデザイン的です。
私は最初、このお話をあまり面白く思えなかったのですが、やはり5歳になる息子は楽しそうに聞き入っていました。
男の子が好きな「冒険」の要素が盛り込まれています。そこには常識も、分別も関係なく、夜中に起き出して自由に振舞うという、子どもの憧れの世界が詰まった絵本と言えます。
ぷかぷか/石井 聖
青と赤が印象的な、とても伸びやかなタッチで描かれている絵本です。
ストーリーも牧歌的で、の〜んびりしていて、大人も癒されます(笑)
海に住むタコが、小さな冒険をするというお話なのですが、ナンセンス絵本とも言えるかもしれません。でもなんだか楽しい絵本です。
おさかないちば/加藤 休ミ
男の子が魚市場を見学しに行き、そこでいろんな魚や、市場の活気のある様子を体験するといった、学習的要素のある絵本です。
リアルで迫力のある絵がぐんと目に迫ってきます。
子どもにとって魚はスーパーで買うものであり、それより以前のことまではよく分からなかったりしますよね。
働く人の描写も出てきますし、社会勉強にもなりそうです。
絵本を読んで、実際に市場に行ってみるのも楽しいかもしれません。
かようびのドレス/ボニ・アッシュバーン、ジュリア・デーノス、小川 糸
たまには外国の絵本を。
翻訳は、「つるかめ助産院」や「食堂かたつむり」の著者の小川糸さん。
絵が、とても女子向けというか、かわいいです。
女の子が最初にもらったドレスを、どんどんリメイクして変身させていくお話。
「お洋服」はもちろん「かわいいもの」や「作る」ことが好きな女の子にとってはきっと楽しいでしょう。
素敵なのが主人公のお母さんの考え方で、最初のドレスが着られなくなった時に「逆転の発想」が大事だと言って、女の子を励ますのですね。
「好き」という気持ちをどこまでも大切にすること。そんな教訓の含まれた絵本です。
あかちゃんがわらうから/おーなり由子
先日お会いした、おーなり先生の大人向けの絵本です。
おーなり先生が実際に赤ちゃんを育てた時に感じたような、お母さんの不安な感じや責任感、子供を思う気持ちがまっすぐに描かれています。
純粋無垢な赤ちゃんを前にして、多くのお母さんが途方にくれ、励まされ、慰められ、色んなことに直面することでしょう。
この絵本には、繊細なこころとまっすぐなメッセージが込められています。
赤ちゃんをもつお母さんに読んでほしい絵本です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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