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「よるくま クリスマスのまえのよる」酒井駒子

公開日: : 最終更新日:2018/02/07 未分類, 読んだ本 , ,

酒井駒子さん続けて3つめ。
というのはちょうど、息子が今夜この絵本をベッドに持ってきたのです。

 

この絵本は昨年のクリスマスに4才になる息子に与えました。
残念ながら前作「よるくま」ほどの食いつきはなく、ずっと放置状態だったので今日持ってきたのが少しびっくりでした。

「よるくま クリスマスのまえのよる」ストーリー紹介

クリスマスの前の夜、男の子は「ボクはいい子じゃないからサンタさんがプレゼントをくれないかもしれない」と不安でいっぱい。
すると、よるくまが男の子の前に現れます。
クリスマスを知らないというよるくまに、男の子がツリーの飾りをあげます。飾りの飛行機に乗ってどこかへ飛んで行くよるくまと男の子。

よるくまはお母さんの元に帰り、男の子は小さい頃にクリスマスプレゼントによるくまをもらったことを思い出すのでした。

「よるくま クリスマスのまえのよる」の魅力とは?

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「よるくま」の続きを書かないかと打診されていた酒井さんが「クリスマスのお話なら」ということで引き受けたというこの絵本。
あれだけ人気となった「よるくま」なので、続編を望む声は多かったでしょうね。

これまで酒井駒子さんの絵って写実的かと思っていましたが実はけっこうデフォルメされており、ざっくりとしたラフっぽい絵なんだなと気づきました。世界感を邪魔するような余計な要素は全て省かれており、たとえば男の子の名前も具体的には設定されていませんね。

「よるくま」は幻想的でファンタジックなお話ですが、この“クリスマスバージョン”も輪をかけて幻想的で、まるで夢の中のお話のようです。

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絵本を開いてまず胸がときめいたのは、裏表紙の絵柄。クリスマスの飾りが可愛らしく並んでいるのですね。その中にさりげなく男の子とよるくまもいて。クリスマスカラーである緑と赤で彩られていて、キュート。かと言って決して幼稚くさくなく、上品な雰囲気に包まれています。

また、「クリスマスのまえのよる」というタイトルも何だか好きです。クリスマスのまえのよる=クリスマスイブ、であってサンタがやってくると言われる夜のことです。
それをさりげなくタイトルに盛り込むのがワクワク感があっていいなあと思いました。

気になるところと突っ込み

お話は、ちょっとファンタジックすぎてついて来れるかな?という感じ。冒頭で男の子が「ぼくはいっぱいしかられたから、サンタさんは来ないかもしれない」と悩んでいるのですが、こんなに繊細そうでよるくまに優しい男の子が、悪いことをしてしかられるような子には到底見えないんですよね。
最初に男の子が叱られているシーンが入ればもっと感情移入できたのかもしれない。セリフもちょっと大人びてるし、この子を叱る親ってどんだけ厳しいの?なんて母親目線で突っ込みが入ります(汗)

でも繊細なタイプの子どもって、「叱られるかもしれない」「ボクは悪い子かもしれない」なんて不安になる気持ちを常に持っているものなのかもしれません。私の息子もどちらかというと繊細なタイプなので、この絵本が心に引っかかってくれるといいなと思います。

また、どうやらよるくまは「サンタを知らない」という設定なのですが、一般的に“サンタ=父親”、という図式から考えると、もしかしてよるくま家庭は母子家庭なのか?
だったら前作でわざわざ母親が夜に働きに出ていたのも説明がつくし。確かにパパの姿はどこにも見られないし。
あ、そもそもクマって母グマが子どもを育てるの?
なーんてあれこれ邪推してしまいました。

でもそれだけ、絵本における設定が重要ということですよね。
子ども目線では何も思わなくても親としては「ん?」と思ってしまうこともある。絵本はやはり親子で読むことが多いので、親目線も重要。
理由のない設定はできないなあ、と感じました。

絵について

黒を基調として全体的にカラフルな絵柄です。
それが可愛らしさと手元に持っておきたい親しみやすさを感じさせます。
また、ここでもキーカラーとして使用されている「黄色」。
よく見ると、ほとんどのページに要として黄色が使われているのが分かります。
黄色は温かさを表す色であり、また、光も意味します。
よるくまがいる限り設定は夜でしかならないので、闇に対抗する色として黄色が選ばれているのでしょうね。
よるくまは表紙で黄色いマフラーを巻いていますね。

「よるくま クリスマスのまえのよる」は前作「よるくま」がお気に入りだったとしたら、ぜひ子どもに買ってあげたい絵本です。
あと「よるくま」がキュートすぎて、ぬいぐるみが売ってないか探したんですが、酒井駒子さんが自分の絵本のキャラを商業展開するのが好きでなくて、販売などはないそうです。残念…!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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